2018年初夏、確かに春田と牧は生きていた。パワハラとか難しいことはよくわかんないけどとにかく春田家の冷蔵庫になりたい #おっさんずラブ
タイミングよく猫ちゃんメモを落としたり、昼夜問わず二人を眺める冷蔵庫役に徹したい。
タイトルで私の気持ちの9割を伝え終えてしまった。
残りの1割を、麺棒でうすーーーーく伸ばして、湯葉くらいになった感想を綴りたいと思います。読んでも得られるものは何もありません。
観てない人のための人物紹介
田中圭(春田/はるたん):
名実ともにバカ。人を幸福にしたり地獄に落としたりするタイプの大バカ。田中圭さんが、あんなに自然で絶妙に演じてくれなければ、確実に嫌いなタイプのはずだった…。
林遣都(牧/まき):
目だけで効果音を奏でることができる特殊能力チワワ。「相手のためなら自分は身を引いても構わない」と言いつつ、自分が傷つくことから逃げるために春田から遠ざかる。押しに弱い春田の性格を知っていたからこそ、押してばかりの自分の気持ちが一方通行になりがちな状況が怖かったのかなと。
吉田鋼太郎(部長):
完璧of完璧。仕事家事センス顔人徳、全てパーフェクト。なぜ春田と両思いのような物語の入り方をしたのか、未だに謎。
とりまトレンド世界1位やばかったですね
自分本位="恋"、他人本位="愛"
他人の期待を裏切りたくない春田。
このタイプは、嫌われることを極度に恐れます。だからこそ、大勢を前にしたサプライズプロポーズでも落胆させたくないから受け入れてしまいました。
そんな春田は、他人本位な人生を送っています。「誰かのために」という気持ちからの行動は正直信用にかけ、時に大切な人を傷つける。
「なんで俺はいつもこうなんだよ」
最終回にこんなセリフがありました。あの時、牧との待ち合わせを優先順位を低くしたのは、他人本位の象徴かもしれないし、牧と向き合うことの逃げかもしれないし、両方なのかもしれない。
私は、やはりとことん他人本位なのではと思ってしまいます。
何故なら、この物語丸ごと「他人本位と自分本位が舵を取っているストーリーなのでは?」感じるからです。
もう一度、既述の人物紹介と照らし合わせていただきたいのですが、物語を経るごとに登場人物たちの思考は、このように変化しているのです。
人物紹介その2
春田:「他人本位」から『自分本位』へ
牧:「他人本位」
部長:『自分本位』から「他人本位」へ
このように見ると、結婚式での春田の涙は、「人(部長や結婚式に来てくれた人たち)を失望させてしまう」ための涙なのでは…?と解釈できます。
つまり、春田はこの時「他人本位に生きる自分の殻」を破り、生き方を変えたのだと思います。
恋と愛の定義は人それぞれですが、「自分本位は恋」「他人本位は愛」であると、私の近辺ではよく聞きます。
部長は盲目的で行きすぎた恋から抜け出したし、春田はこれからちょっとずつでも自分の生きたいように(牧を優先順位高くして)生きることでしょう。頼むぞマジ。
こうして俯瞰して見ると、牧は全話ひたすら春田に愛を注ぎまくっていて…もう…もう…ッ!
なぜ部長じゃダメだったのか
ドラマ公式は吉田さん(部長)をヒロインに設定しているので、この恋はライバルに破れて終了、というエンド。
私は基本的にファンタジーとして楽しみ、牧推しなので満足です。
しかし「パーフェクトすぎて春田がいなくても自分で歩める部長より、儚げで守ってやりたくなる牧」を春田が選んだと見ると、「仕事に邁進し自立してるバリキャリ女性より、頼られやすい一般職女性orメンヘラ女性を選んだ」ような気がしてきてしまい、急に女性漫画あるある胸クソ案件になってしまうんですよね。※極論です。どちらの働き方もそれぞれ好きな方を選べば良いと思います。
こう書くと本当に極論でしたが、相手と思考や趣向レベルが同一じゃないとどうやってもすれ違いは起きるし、部長と春田はどこを切り取ってもレベルが違っていたので、結婚しても上手くいきっこないのかもしれません。
そう考えると、牧と春田はありのままの自分でいられる関係ですよね。
それにしても、男×女にすると胸くそ案件なのに、男×男にするとご褒美になるこの現象に名前をつけたい。
唐突に終わる
もう出勤時間だから終わります。いつまででもおっさんずラブ語りたい・・・
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