最高速度かましたい

学生エンジニア見習い。何でも書きます。

管理会社が変更し、3ヶ月後に家を出て行けと言われた話し【立退料】

本日お互いに納得した料金にて合意書にサインをしたので、その経緯をメモしておきます。
(あとで揉めたら嫌だしね)

自分が立退料等を調べる際に、実際交渉した人の記事が少なかったので、
今後みなさまがこの記事を参考にして、大きな金額をふんだくれますように。(祈)

■家のスペック

田園都市線沿い2駅の間に所在。駅から5~7分
・鉄骨鉄筋コンクリ
・都市ガス
・風呂に追い炊き・アラーム付き
・5m越えのベランダにちっちゃい庭(?)付き
・リフォーム済
・40m2
・築40年越え←これが問題


(徒歩数分圏内にあるもの)
・スーパー4店
・人気温泉施設
・区役所
・郵便局
・天ぷら・かき氷・餃子の名店
(近い駅)
・溝口
・たまプラーザ
二子玉川
・渋谷
ーーーーーーーーーーーーー
79,000円

この部屋を見つけた時は「めっちゃ便利で安いやんけ。。。!」と鼻息を荒げたものでした。

線路が近いものの、静かで穏やかな土地柄。そしてめちゃくちゃ便利。
最近マンションが近所の至る所でたち、家の目の前の土地もあと2ヶ月後に大規模なマンション工事が着工予定です。
築年数を無視すれば、今の家はなかなかお買い得な物件だったと思います。

■経緯

8月に家の管理会社変更のお知らせ(前は某東急系大手でした)

10月振込先変更通知

先週土曜(11/8)
新管理会社の営業さんが自宅訪問。老朽化により、1月末までに退去してくれと言われる。


■立退料の推移(1回目)

相手方初回提示額50万円

ちょっと交渉したらその場で60万円w

「なぜいきなし10万あがったしwww」と草はやしまくりました。
そして「アト+50万ハイケル」と算段。
着地金額を100万に設定して、交渉を試みることに。

この場で分かる事は、相手方(オサーンと名付けよう)は50万を少ない金額だと見ている事。
交渉で、初回は自分が支払う金額を軽々しくあげちゃいけないと思うんだけどな…

(この場で訴えた事)
・3ヶ月後の退去は借地借家法27条に違反する(何条かは後から調べました。)


(解約による建物賃貸借の終了)
第二十七条  
建物の賃貸人が賃貸借の解約の申入れをした場合においては、建物の賃貸借は、解約の申入れの日から六月を経過することによって終了する。


つまり退去してくださいね〜という申し入れは、6ヶ月前に言い渡しなさいよという条文。
判例によっては、6ヶ月以前に立ち退きを言い渡された場合、立ち退き料が0円だった場合もあるようで、6ヶ月はとっても大切な境目。
なのにオサーンに指摘したところ「3ヶ月も6ヶ月も変わらないからwww」とおっしゃっていました。

(※ちなみにこれを書いてる人は元法学部生でしたが、賃貸借について最低限のものしか勉強してこなかったので、間違ってたらご指摘ください。労働法が得意目です。)

この時から(もしやこの人勉強してない人!?と)オサーンを見下し始めました。
初回だし、この後予定もあったので15分くらいで話し終了。

オサーンが来た時私はトイレにいたので旦那氏が対応したのですが、なんかサインしそうになってて焦りました。
そんな家がなくなるピンチに、トイレで物音ひとつ立てず様子を伺っていた私です。
玄関の隣にあるトイレから颯爽と出た時恥ずかしさを感じ、母になってもまだ淑女の気持ちがあったんだなと思いました。

オサーン「今日はご家族はご在宅ですか?^^」
「いますよー、ちょっと妻呼んできますね…
(1秒後)妻〜(コンコン)」
「ざざーーーーー(流水音)」
「はい…(怒る妻登場)」


■立退料の推移(2回め)

60万→70万

次の日、物件情報を片手にオサーン来る。
オサーンは「物件探すの手伝うし!引越業者紹介するし!」と言って60万を押します。
持って来てくれた賃貸情報は、金額は同じくらいでも今の家よりランクが低い物ばかり…

オサーンは同じ呪文ばかり唱えます。
「ミンナ50万デモウサインシタカラ!ココ古イカラ!コノ辺モットイイトコアルカラ!」

こちらの呪文は「急だから休業するために+10万で70とかどうにかなりませんか〜?」
70万は絶対もらえると確信がありました。

オサーン「奥さんそりゃ無理です!迷惑料とかが成り立ってた時代はバブルの時なんですよ!最近は不景気でめっきりです!」とのこと。
それでも貰えると思ってました。


話しをぶった切りますが、ここで迷惑料と呼ばれるものが、本当に最近ないのか調べてみたことを報告。

■迷惑料はないのか!?

迷惑料とは、立ち退くにあたって起きる損失(引越代金・新居への差額分etc)をひっくるめて言います。
法律用語ではないですね。

結論を先に言うと、最近迷惑料がないなんて大嘘です。
判例を読みましたが、200万~は出ています。(判例の本に載るだけに大きな事案と言えるので、金額は高めだと思われます)


それで、迷惑料の算出方法ですが素人には難しく、不動産の鑑定が必要になります。
相場は特に法の定めもないし、慣習でもないのであくまで目安になりますが、大体家賃の6ヶ月~1年分とのことです。


■我が家の迷惑料算出方法

迷惑料はこちらの言い値という分けにもいかず、相手方に納得してもらう金額を提示する必要があります。
そのため、なにかと以下のような理由をつけて請求しました。

  • 引っ越し代金(7万円)
  • 鍵交換代(2万円)
  • 引っ越しのための休業代買取(12万)
  • ジム解約費(1万)
  • 契約期間(2年)までの残り期間分の差額(20万)

結構お買い得な賃貸だったので、プラス1万

  • 娘の誕生日プレゼント代(2万)

あといろいろ入れてうん十万円。

うちの担当のオサーンは、正直どんぶり勘定型でした。
いろんな担当さんがいるので一概には言えませんが、参考までに。

■立退料の推移(3回め)

■感想

最終的にこの金額になりましたが、もうちょっと頑張ればもっと取れたと思います。
でもわが家は今週以内に認可育園申し込み期限が迫っていたこと、めんどくさくなってきたことなど、
精神的に疲弊。

こどもの記念すべき1歳の誕生日もあと2週間に迫っており、「もういいや・・・」となりました。

会う度、話し合いが長引くほどに金額はあがるのでしょう。
調べる時間・懸念点を残して生活することは、共働き育児一家にはちょっと重かったです。

このストレスが元で家族で揉めたりするより金額を妥協し、自分の時間を増やしてその時間で好きな物をつくってお金ができる方がよっぽどいいと思います。
こういう選択肢もあることは、頭の片隅に覚えておいて頂けたら幸いです。